登場人物
・フィアちゃん先生
猫耳ロリ三十路。デュエマに関してはほぼ初心者である。
・一本杉四神(いっぽんすぎしじん)
『TOKYO決闘記』の敵キャラにしてかませキャラ。デュエマの腕はなかなかのようだ。
・わん太ちゃん
ネギ博士の脳内にいるわんこ。アシスタント的存在。
フィア「うわーん!『殴れば勝てる』って言ってる人の速攻デッキをコピーして使ったのに全然勝てないのじゃー!」
一本杉「馬鹿野郎!ただクリーチャー出して攻撃してるだけで勝てるデッキがある訳ねーだろ!」
わん太ちゃん「わんわん(訳:でも、速攻デッキの解説だと『殴れば勝てる』って書いている人もいるよ。どうしてそれで勝てないの?)」
一本杉「説明するのに少し時間がかかるな。今回は『攻撃のリスク』について教えてやる」
フィア「パンみたいな焼き菓子の事じゃな」
わん太ちゃん「わんわん(訳:それはラスクだよ)」
◆クリーチャーが攻撃する事によって生じるリスク◆
一本杉「『攻撃は最大の防御』とも言うが、デュエル・マスターズにおいてそれは必ずしも正しいとは言えねぇ。クリーチャーがアタックすると様々なリスクもついてきやがる。アタックする時はそれをきちんと理解しておけ!」
フィア「攻撃のリスクって一体、何なのじゃ?」
一本杉「まず、
クリーチャーがタップされるって事だ」
フィア「そんなの誰でも判っている事なのじゃ!」
一本杉「いや、判ってねぇな。
クリーチャーがタップされるって事は相手のクリーチャーの攻撃に晒されるって事だ。相手クリーチャーの攻撃を受けて自分のクリーチャーが破壊されるかもしれねぇ」
わん太ちゃん「わんわん(訳:
攻撃したクリーチャーが次のターンに相手クリーチャーの攻撃を受けるのを『殴り返し』っていうんだよ)」
フィア「そう言えば、さっきまでのデュエマではわしが積極的に攻撃したのに、わん太ちゃんのクリーチャーに殴り返されて全滅したのじゃ!」
一本杉「殴り返しには気をつけないといけねぇぜ。
次に、
相手のシールドをブレイクする事で相手の手札が増えるって事が問題だ」
フィア「相手のシールドをブレイクするという事は、それだけ相手にダメージを与えるという事なのじゃ!シールドブレイクは悪い事じゃないはずなのじゃ!」
一本杉「本当にそうか?シールド・トリガーが出るかもしれないし、ブレイクした相手のシールドが切り札で次のターンにそれ出されて負けるかもしれないんだぜ?」
フィア「うっ……!それは怖いのじゃ!」
一本杉「
シールド・トリガーが出たとしても、出なかったとしても、シールドブレイクによって相手の手札は確実に増える。相手の手札が増えるという事は、それだけ相手の選択肢が増えるって事だ。こっちの攻撃で相手が有利になっちまうぞ」
わん太ちゃん「わんわん(訳:シールドブレイクで相手の手札が増える事を意識して戦えるようにしないといけないね)」
◆『殴れば勝てる』の本当の意味◆
フィア「うわーん!それじゃ、『殴れば勝てる』なんて嘘っぱちなのじゃー!」
一本杉「いや、それは嘘を言っているんじゃねぇ。説明を省略しただけだ」
フィア「説明を……省略したじゃと!?」
一本杉「
初心者を脱出したくらいのレベルになると、殴り返しだとかシールドブレイクのリスクだとかは言わなくても判っている事だ。だから、『殴れば勝てる』ってのは何も考えずに殴れば、じゃなくて、ある程度戦い方を知っている奴が少し考えて殴ればって意味だと思っておけ」
わん太ちゃん「わんわん(訳:基本的な事だから、解説に書いていないんだよね)」
フィア「なんじゃと!」
一本杉「大抵、速攻デッキってのは、殴り返しを受けるよりも先に自分のクリーチャーを並べまくってひたすらシールドを攻撃するデッキだ。それだけ早く動けば相手のシールドが手札になっても、マナが足りないから使う暇がねぇ。
殴り返すクリーチャーを出すよりも速く、ブレイクしたシールドを使うよりも速く、最速のターンで相手のシールドを消し去ってとどめを刺せるように『殴れば勝てる』っていうのが正しいな」
◆おわりに◆
一本杉「これに懲りたら何も考えずに攻撃するのはやめるんだな」
フィア「判ったのじゃ!それじゃ、わん太ちゃんにリベンジなのじゃ!……まだ、殴らないのじゃ。……まだまだ、殴らないのじゃ」
わん太ちゃん「わんわん!(訳:最後のシールドをブレイク!とどめだよ!)」
フィア「……まだまだまだ殴らないのじゃ」
一本杉「おい、デュエマ終わってるぞ。次回では『どっちを殴るの?』ってテーマだ。シールドとクリーチャーのどちらを先に攻撃するのか。それについて教えてやるぜ!」
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