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デュエル・マスターズについて語る非公式ファンサイトです。
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デュエル・マスターズ初心者向けを意識した記事を書いています。
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『DM企業戦士 時任俊之助』

第七話 明かされる真実


時任俊之助(ときとうしゅんのすけ)二十四歳。職業会社員。彼はデュエル・マスターズというカードゲームの勝敗で契約を取るDM課の課長だ。
先日、ライバル企業の百瀬光太郎(ももせこうたろう)と共に、教会へ行った時任。そして、悪魔に洗脳された神父と悪魔を倒す時任と百瀬。二人が世界を救った事を知る人は少ない。
戦え、時任俊之助!カードが君を待っている!

「《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を召喚!桃太郎のシールドを墓地送りにして、《超竜ヴァルキリアス》でとどめだ!」
「バッ、バカな!この私が時任ごときに十連敗してしまうとは!」
場所は何故か、東京ドーム。大勢の観衆が観ている前で時任と百瀬のデュエルが行われていた。結果は百瀬の惨敗である。
「どうだ、桃太郎!俺の方が強い事が判ったか!」
「ああ、時任。お前の勝ちだ。約束を果たそう」
「あれ?約束なんかしてたっけ?まあ、いいや。約束を果たしてもらうぞ!」
何か疑問が残るのだが、時任は深く考えなかった。勝利の味に酔っているのだ。
「うむ、では……」
百瀬は頬を赤らめている。よく見たら、彼の姿は純白のウエディングドレスへと変わっていた。元々美形なので、違和感が……やっぱりある。
「待てよ!なんだそりゃ!」
「私を幸せにしろ、時任」
「いいでしょう。それでは、誓いのキスを」
神父の声と共に何故か場所は教会の内部へと変わる。時任の服装もタキシード姿になっていた。
「ちょっと待てよ!男同士で結婚できるわけないだろ!いや、そういう趣味の人もいるけど、俺はそういう趣味の方々じゃないし!っていうか、あんたこの前の神父!今度は額に『内』って書いてあるよ!何で、『内』なんだよ!納得できねぇぇぇっ!!」

「はっ!」
時任は机から顔を離す。ここは見慣れたDM課の部屋だ。どうやら、眠っていたらしい。
「嫌な……嫌過ぎる夢だった」
仕事中に眠っていたから、バチが当たったのだろうと思い、時任はふと思い出す。デッキ作りが楽しくて、会社に泊まって今まで徹夜でデッキを作っていたのだ。
「先輩、おはようございますッス!朝ごはん、買ってきたッスよ!」
部屋全体に響き渡って反響するような大きな声と共に、熊のように大きな男が入ってきた。
彼は熊本浩介(くまもとこうすけ)。前の課にいた時の時任の後輩だ。今は時任しか社員がいないDM課の手伝いをしている。
「おっ、ありがとよ。んじゃ、いただきまーす」
時任は、作り終えた二つのデッキを脇において、熊本がコンビニで買ってきた弁当を食べ始める。
「うん、うまいうまい」
「先輩、野菜を残しちゃダメっすよ」
途中、そんな会話があって、時任が弁当を食べ終えた頃の事だった。ノックの音がして、それからしばらくした後にとある女性が入ってきたのだ。
「失礼します、時任さん。あ、今は時任課長でしたね!」
「君は、文美(ふみ)ちゃんじゃないか」
DM課に入ってきた女性は、時任が以前所属していた課の新入社員、相原(あいはら)文美だ。人気者の彼女が何故ここへ?
「あ、今、私が何でここに来たのかって考えたでしょ?時任さんを倒しに来たんですよ。これで」
文美は右手に持っていたデッキを顔の高さまで持ち上げて横に振る。デッキを持っていなかったら、「バイバイ」と手を振っているように見える。
「俺を倒すだって?」
「そんなの無理ッスよ!自分もそう言って時任先輩と戦ったけど勝てなかったッス!今この会社で時任先輩と戦って勝った人は一人もいないッス!」
「ちなみにこれは、俺と戦った社員が熊本だけってわけじゃないぞ。今、五十人くらいの社員に勝ってるんだ」
「ふ~ん、そんなもんですか。どうでもいいから、始めちゃいましょう」
よっこいしょ、と言ってテーブルに備え付けの椅子に座り、デッキをシャッフルし始めた文美。相手のペースに飲まれながらも、時任は座って同じようにデッキをシャッフルする。今の時任のデッキは作ったばかりの新作デッキだ。
「あ、そうそう」
シールドを並べ手札を取ったところで、文美が突然言う。
「今日は一人ゲストを呼んでいるんですよ。私のおじさんです」
そう言い終わった頃、ドアが開いて一人の男が入ってくる。
「こんにちは、時任君。会うのは、二回目だな」
「あ、あなたは!バーで会ったあの時の人!」
そこから現れたのはバーで時任に助言をしたあの紳士だった。
「先輩、この人はアカシック・ホールディングの金井義明(かないよしあき)社長ッスよ!」
「何いぃっ!!」
慌ててネクタイを締めなおす時任。アカシック・ホールディングといえば流通最大手の会社で、時任が勤務するS社の取引先なのだ。
「今日は君のデュエルを見せてもらうよ」
流れるような仕草でテーブルまで歩き、近くの椅子を引き寄せて座る金井社長。動きから一流らしさがにじみ出ている。
「先輩、まずいッスよ。ここで下手なデュエルをしたら……」
熊本が心配そうな顔で時任に耳打ちする。DM課の課長として、新入社員に負けたら大問題だ。時任がまだ初心者だとしても関係がない。作ったばかりのテストをしていないデッキよりも、使い慣れたデッキの方がいいかもしれない。だが……。
「俺はこのデッキで戦う。このデッキは絶対に俺を勝たせてくれるはずだ!」
時任は、自分のデッキを信じている。自分が勝つビジョンしか、時任の目には映っていない。
「さあ、さっさとデュエルしようぜ!」
「ええ、望むところです!」
金井社長が見守る中、時任と文美のデュエルが始まった。

次回に続く(百瀬、お前はそれでいいのか!?)

次回予告
初心者の時任は、予想通り文美に翻弄(ほんろう)される。だが、それでも時任は諦めない。彼がデッキに仕込んでおいた最高の切り札とは!?
第八話 時任の想い

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