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デュエル・マスターズについて語る非公式ファンサイトです。
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デュエル・マスターズ初心者向けを意識した記事を書いています。
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『DM企業戦士 時任俊之助』

第二十八話 二つの準決勝


前回までのあらすじ
大会の第二回戦も最後の試合に突入した。最終試合は百瀬(ももせ)と雉宮(きじみや)のデュエル。そして、時を同じくして時任(ときとう)と文美(ふみ)のフリーデュエルも行われた。結果、時任と百瀬が勝利し、彼らの仲間の思いを引き継ぐ。そこへ現れたのが、アメリカ出身のDM企業戦士、アルフレッド。日本経済界の支配を企む彼と火花を散らす百瀬。大会はクライマックスに向けて進みつつある。

『百瀬光太郎さんへ
こんにちは。お手紙では初めまして。一ノ瀬俊樹です。
準決勝進出おめでとうございます。百瀬さんがこの手紙を読む頃には、もう準決勝で使うデッキを組み終わっているでしょう。
そろそろ、僕が何故、百瀬さんと戦ったのか、理由を説明してもいい頃だと思うので、今日は手紙を書きました。あのデュエルを覚えていますか?負けず嫌いな百瀬さんだから、忘れていないと思います。
あのデュエルは金井社長の指示でやった事です。百瀬さんに勝って、もっと強いデッキを作ってもらうためにやったんです。そうすれば百瀬さんの試合が派手になって、多くの人が喜んでくれます。金井社長はビジネスとしてそれを計算に入れています。
もちろん、百瀬さんにも判っている事かもしれません。裏で金井社長が演出を入れている事に。でも、金井社長は決して八百長試合などはさせていません。純粋にデュエルの実力を高めてより派手でレベルの高い戦いをさせようとしています。
いよいよ、準決勝ですね。このままがんばって下さい。
 一ノ瀬俊樹』

準決勝前夜の土曜日。時任、熊本(くまもと)、文美の三人は金井社長に連れられてとある料理屋にいる。金井社長が良く来る隠れ家的な和食の店らしい。四人は座敷に通され、料理を食べていた。
「うまいな、この豆腐」
時任が驚いたのは豆腐の味だ。スーパーの一個四十八円の豆腐だけしか食べた事がない彼は、生まれて初めて食べる『本物の豆腐』の味に驚いていた。
他にも、から揚げや大根のサラダなど酒のつまみになるような料理がおいてある。時任は酒が飲めないので常にウーロン茶だ。文美に焼酎をウーロン茶で割って飲む事を強制されたが、断った。
「おじさん、お酒頼んでもいいですか~?」
「文美、お前は酒を飲むとセーブが効かなくなるから駄目だ」
金井社長は自分のペースでゆっくりと熱燗を飲んでいる。文美は金井社長に酒を止められているので、時任と同じようにウーロン茶を飲んでいるが物足りないらしい。
「これだけ美味しい物食べさせてもらうなんて悪いッス!」
と、言いながら熊本は普通の成人男性の倍以上の量を食べている。単純に計算して、時任の三倍は食べただろう。彼はジョッキに入った生ビールを一杯注文しただけだ。食べる事が優先で、ほとんど飲んでいない。
「金井社長、今日はどうして僕達をここへ連れてきてくれたんですか?」
食事が終わる頃に、時任が金井社長に聞く。熊本は注文したお茶漬けを待っていた。
「ああ、今日は君に会わせたい人がいるのでね。もうすぐ来るだろう」
「お待たせいたしました。こちら、お茶漬けです」
お茶漬けを持ってきたのは、熊本も文美も見知った顔だった。忘れるはずもない人物。
「鳥尾(とりお)兄弟……」
その人物は、文美が誘拐された事件で百瀬、熊本相手に戦った鳥尾一郎、次郎と同じ顔だ。髪型がさっぱりしている以外に違う点はない。
だが、鳥尾兄弟も貝沢組の組員と共に逮捕されたはず。こんなところにいるはずがない。
「二人の兄がご迷惑をおかけしました。私は鳥尾三郎と申します」
頭を下げる三郎。それを見て、文美と熊本は目を丸くする。
「おじさん、三郎って事は……」
「うむ、鳥尾兄弟は三つ子で、彼は三男だ。一郎と次郎は間違った道に進んでしまったようだが、彼だけは自分の夢を追ってこうして料理人となって自分の店を持っている」
三郎の事を話す金井社長の口調は優しい。それだけ三郎を気にかけているのだろう。
「時任君、準決勝で君と戦うのはこの三郎君だ」
時任は驚き、三郎を見る。熊本達が知っている鳥尾兄弟はどんな男か知らないが、目の前にいる鳥尾三郎は誠実そうな外見の中に一本太い芯が入ったような質実剛健な男に見える。
「時任さん、よろしくお願いします。明日の準決勝、お互いにがんばっていい試合にしましょう!」
「あ、こちらこそよろしくお願いします」
全身から溢れる自信。彼は努力家だ。自分の力でこの店を持つバイタリティもある。時任の何倍も大きい人間に見える。
(こんなすごい人と俺が戦うのか?)
一瞬、不安になる時任。だが、周りにいる熊本と文美。そして、ライバルである百瀬の事を考えると自分のプレッシャーなどに潰されるわけにはいかないと思う。

「ここをこうして、そして、こうする。チェックメイトだYO!」
アルティメットコーポレーション日本支部。深夜のオフィスでアルフレッドがパソコンを前に何かしていた。画面には二つのデッキ、そして対戦相手が映っている。
「モモタロの癖を完全にコピーしたプログラム相手のシミュレーションでは、100パーセント俺の勝ちだYO!明日が楽しみだYO!」
データをセーブした彼は、パソコンの隣に置いてあったデッキを持って立ち上がる。そして、窓に近づき外を見た。そこから見えるのは人工の星空。人々が生きているという証だ。
それを見たアルフレッドは唇の端を吊り上げてにやりと笑う。
「見てろよ、日本人ども。俺達が日本経済界を支配してこの光も俺のものにしてやるYO!HAHAHAHA!」
準決勝前夜。それぞれの思いが交錯する中、夜は更けて行く。

次回に続く(出てくる料理が全部居酒屋メニューだ)

次回予告
うっす!熊本ッス!先輩達が戦う準決勝は二試合同時に行うみたいッス!三郎さんは強敵っぽいッスよ。先輩は大丈夫ッスか?あと、桃太郎さんと戦うアルフレッド。どんな戦いをしてくるのか判らないので要注意ッスね。桃太郎さん、納豆をひどく言う奴には負けないで欲しいッス!次回『第二十九話 二つの龍』大いなる力、振るえ!《バジュラズテラ》!

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