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デュエル・マスターズについて語る非公式ファンサイトです。
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デュエル・マスターズ初心者向けを意識した記事を書いています。
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『DM企業戦士 時任俊之助』

第二話 出陣!超初心者!(後編)


「終らない夜は無いが、始まらない朝はたまにある」
《驚愕の化身(スタニング・トーテム)》のフレーバーテキストを呟いてみるが、何の意味もなかった。始まらない朝であれば時任(ときとう)は憂鬱になる事もなかったが、朝はちゃんと始まった。そして、部長と一緒に取引先の会議室に向かったのだった。
「時任君、頼むよ!我が社の運命は君にかかっているからね!社の命運をかけて戦えるなんて、幸せな事だよ!わっはっは!」
部長は大きな腹を揺らして笑っている。だが、目は笑っていない。
――俺、負けたらクビになるかもしれん。
ネガティブに考え、ますます鬱になる時任だった。
会議室には既に、対戦相手のN社の人物が来ていた。やせて眼鏡をかけた神経質そうな男で、部長と同じくらいの年齢だと思われる。部長とは正反対の外見で、性格も正反対かもしれない。
「今頃到着ですか。S社さんは宮本武蔵の真似事が好きなようですね」
神経質な眼鏡男が言う。
「失敬な!今は時間の十分前ですぞ!そんなイヤミばかり言うからN社さんは業績が上がらないのでは?」
神経質男の言った事に腹を立てたのか、部長も言い返す。両者はにらみ合ったまま、動かない。止めるべきか、放っておくべきか迷った時任は
「S社の時任さんですね。こちらへ来て下さい」
と、取引先の女性社員に手を引かれて移動した。部長達はとりあえず無視しよう。
女性社員に案内されて、会議室の中にあるテーブルに着席する。目の前には、イタリアの有名ブランドのスーツを着た若い男がいた。歳は時任と同じくらいのようだ。
「ほぅ、貴様が私の対戦相手か。足りなそうな顔をしている」
相手の発言にムッとした時任はしばらく相手の顔を見て、ある事に気付いた。
「お前、小学校の時に同じクラスだった桃太郎じゃないか!」
すると相手は驚いたのか、目を見開いたまま
「お前、まさか時任か……?時任俊之助(しゅんのすけ)なのか?」
と返す。
「そうだよ!久しぶりだな、桃太郎!」
「私を桃太郎と呼ぶな!私には、百瀬光太郎(ももせこうたろう)という立派な名前があるのだ!」
桃太郎と呼び続ける時任に百瀬はデッキを突きつける。
「デュエルだ、時任。小学生の時から単純明快なお前など、私のデッキで蹴散らしてくれる!」
「上等だ!お前が相手なら、絶対に負ける気はしない!」
互いにデッキをシャッフルし、五枚のシールドをセット。さらに、山札から五枚のカードを手札にくわえ、デュエルがスタートする!
「時任、先攻は貴様にゆずってやろう」
「何!?」
「ハンデだよ。貴様と私ではあまりにも実力が違いすぎるだろうから、これくらいはちょうど良い」
「なめるなよ!桃太郎!」
「桃太郎と呼ぶな!」
時任はマナを溜めてターンを終了。対する百瀬はマナを溜めてクリーチャーを召喚する。
「《預言者ジェス》を召喚する!」
「光文明のブロッカー?まずいな、防御を重視した長期戦狙いの戦略か」
「ふっ、単純な頭脳しか持っていない時任では、私に勝つ事は不可能だ」
百瀬の挑発を聞きながら、時任はマナをチャージしてクリーチャーを召喚する。
「《一撃勇者ホノオ》!召喚!」
「なるほど、やはり火単色か。突き進むしかない性格は変わっていないようだな」
百瀬は、マナを溜めて《クイック・ディフェンス》をジェネレートする。時任は顔色を変えずにマナを溜める。そのカードは
「なっ!《アクア・サーファー》だと!?火文明単色のデッキではなかったというのか!」
「百瀬、俺は火単色のデッキを作ったとは一言も言っていない。《エナジー・ライト》で二枚ドローする!そして、《ホノオ》でシールドを攻撃!」
「パワー1000のクリーチャーで攻撃だと?2000の《ジェス》でブロックだ!」
「《ホノオ》をなめるなよ、百瀬!こいつは攻撃する時にパワーが6000になるクリーチャーだ。《ジェス》にも負けない!」
「しまった!火と自然に見られるパワーアタッカーか!こしゃくな真似を……」
両者がにらみ合い、百瀬は山札からカードを引いた。

「さてさて、時任君はがんばっとるかな?」
N社の男とくだらない言い争いをしていた部長は、自分が何のためにここに来たのかようやく思い出したようである。神経質な男と一緒にテーブルまでやってきた。
「どれどれ……ぬおっ!時任君が押されている!」
時任のバトルゾーンには、《ホノオ》と《明浄の守護者ベインズ・セーレ》。百瀬のバトルゾーンには《時空の守護者ジル・ワーカ》が二体いた。だが、時任のシールドは0枚で、百瀬のシールドは二枚残っている。
「時任よ、闇雲に攻撃を仕掛けるだけでは勝てない。防御を知ってこそ、攻撃に意味があるのだ」
「うるさい!火文明は攻撃が命なんだよ!」
「全く、愚かな男だ。防御が重要だという証拠を見せてやろう!」
百瀬は6マナを使い、手札にある呪文を起動させた!
「見るがいい!光文明の究極呪文、《ヘブンズ・ゲート》だ!」
百瀬が《ヘブンズ・ゲート》の効果で出したブロッカーは《閃光の求道者ラ・べイル》と、《悪魔精霊バルホルス》だった。
「《ラ・ベイル》は攻撃が可能なブロッカーだ。次のターンでとどめをさしてやる」
絶体絶命のピンチに恐怖する時任。彼が山札から引いたカードは……。
「この状況で、《エナジー・ライト》かよ……」
ドローカードを引いて肩を落とす時任だったが、手札にあるカードを見た途端、目の色が変わった。
「そうか、これは使わなくてもいいんだ。だったら」
目に生気が戻った時任は《エナジー・ライト》をマナにチャージ。4マナをタップして、手札から一枚のカードを出す。
「《ホノオ》を《機神装甲ヴァルディオス》に進化!これなら、一度に二枚のシールドをブレイクできる!」
「時任、忘れるなよ。私には、これだけの数のブロッカーがいるのだ!」
「何体いても、今の俺には無駄だ!3マナタップ!」
時任の手に残っていた最後のカードが《ヴァルディオス》のための道を切り開く!
「《ベインズ・セーレ》を進化!《守護聖天ラルバ・ギア》!」
「馬鹿な!ブロッカーをタップするカードだと!」
《ラルバ・ギア》の効果により百瀬の全てのブロッカーがタップされる。
「タップされていれば、どんな強力ブロッカーでも怖くない。《ヴァルディオス》でシールドを攻撃!」
一枚ずつ百瀬のシールドが破壊される。その中にシールド・トリガーはなかった。
「百瀬、これが俺の戦略だ!《守護聖天ラルバ・ギア》でとどめだ!」
《ラルバ・ギア》によって直接攻撃を受けた百瀬は、崩れるようにしてその場に倒れた。
「おのれ、一流の私が時任俊之助ごときに……」
「百瀬君、何をやっとるのかね!必ず勝てると言っていたじゃないか!」
神経質男は目を吊り上げて百瀬に説教を始める。
「やったじゃないか、時任君。これで、我が社も安泰だ。わっはっは!」
勝利した時任に部長の笑い声は届かなかった。バトルゾーンに並んだクリーチャーを見ながら、時任の胸の中にかつてない熱い気持ちが生まれるのを感じた。
「なんだよ。デュエルって無茶苦茶おもしろいじゃないか……」
満足そうな笑顔で時任はそう呟いた。

同じビルのとある部屋。大画面のモニターでそのデュエルの一部始終を見ていた人物がいた。
「なかなか、遊ぶのがうまいじゃないか」
その人物は、昨日バーであった紳士だった。デュエルの結果を見て満足そうに微笑んでいる。

これは、デュエル・マスターズというカードゲームに振り回される青年、時任俊之助の激闘の物語である。自分で作ったデッキで勝利を収めた時任。微笑む謎の紳士。そして、こみ上げる熱い思い。時任俊之助の戦いは始まったばかりだ。

次回に続く(●●の戦いは始まったばかりっていうと最終回っぽいなぁ)

次回予告
デュエルで勝利した時任は、人事部からDM課の課長を任される。課員が一人しかいないDM課に忍び寄る黒い影。行け、時任!迫りくる刺客に勝利するのだ!
第三話 脅威!狙われた時任!

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