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デュエル・マスターズについて語る非公式ファンサイトです。
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デュエル・マスターズ初心者向けを意識した記事を書いています。
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『DM企業戦士 時任俊之助』

第十七話 龍を操る男


時任俊之助(ときとうしゅんのすけ)二十四歳。DM企業戦士達の頂点を巡る大会の予選に堂々遅刻。ライバルの百瀬光太郎(ももせこうたろう)達が見守る中、百瀬の部下である犬飼(いぬかい)を下し、何とか予選を通過。だが、真の戦いはこれからである。

「今日の俺は完璧だ!奇跡を起こした!」
東京ドーム内にある控え室。時任達、S社の社員が三人集まっている。もちろん、その三人は時任、熊本(くまもと)、文美(ふみ)だ。予選から一週間が経ち、決勝トーナメントの第一試合が始まろうとしているのだ。
さすがに時任も今回は遅刻をしなかった。彼はその事を奇跡と言っているのだ。
「何言ってるんですか、時任さん。社会人なら遅刻しないのが当たり前です」
「そうッスよ!先輩には社会人としての自覚が欠けているッス!」
「うるさいな、遅刻しなかったんだらいいだろ。それよりも、今回は俺が最初の試合だから緊張するな~。二人とも負けるなよ!じゃっ!」
時任は笑顔で手を振ると、ドアを開けて控え室を飛び出していく。だが、その三十秒ほど後、控え室に戻ってきて
「いけないいけない。デッキを忘れちまったよ」
と言って、自分のバッグからデッキを取り出しまた飛び出していくのだった。
「……S社の人事部は今すぐ時任さん以外の人をDM課の課長にするべきだと思うわ」
「自分もそう思うッス」

通路を歩いていると百瀬達三人に会う。犬飼は前回、予選落ちしたが、サポートのためについて来ているのだろう。
「よう、百瀬。いよいよ決勝トーナメントだな」
「ふん、運だけで勝ったような時任はここでふるい落とされるのだろうな」
「何言ってやがる。俺が勝ったのは実力だ。それよりも、一人足りなくないか?」
百瀬の部下は犬飼の他に雉宮(きじみや)と猿谷(さるたに)がいたはずだ。予選の時から猿谷の姿がない。
「ああ、猿谷か……」
ここで、百瀬の顔に少し影が落ちる。何かまずい事を聞いてしまったのか。
「猿谷は先日、海外に出張に行き、そこで交通事故に……」
「交通事故!?」
時任は百瀬の表情と交通事故という言葉を聞いて、全てを悟った。猿谷は仕事中に事故で亡くなったのだ。
「そ……そうだったのか。ごめんよ。部下を失ったら、寂しいよな。今度、俺もご焼香に行くよ」
「焼香、だと?」
そこで百瀬は顔を上げて、時任を睨む。
「時任、勝手に猿谷を殺すな!」
「でも、お前、交通事故って」
「ん?ああ、交通事故に遭いそうになっていた女性を助けたのだ。そして、その女性が猿谷に一目惚れ。しかも、その女性がセレブだったのだ。二週間ほど前に結婚して今は退社している。今頃は悠々自適な生活を送っているのだろう」
どこか遠くを見る百瀬。部下の幸せが心底うらやましいようだ。
「は、ははは……。結婚、ね……」
結婚。それは時任や百瀬にとって遠い未来の事ではない。だが、まだその単語は現実味を帯びていないような気がする。
「それよりも、百瀬。お前の出番はもっと後だろ。何で、もう準備してるんだ?」
百瀬の試合は今日の最後だ。二時間以上も先の事である。
「主催者の金井社長に頼まれて、子供達の相手をする事になっているのだ。この先に、用意された部屋がある」
「ふうん、子供に負けて自身をなくしたりして」
「そんな事はないな。貴様こそ、初戦で負けるなよ」
互いに激励しあって、時任は去っていく。厳しい予選を勝ち抜いた連中が相手なのだ。どこで負けるか判らない。だが、「自分だけは勝てる」という自信が最大の武器になる事もあるのだ。
「あの……」
百瀬達の背後から男の子の声が聞こえる。振り向くと、そこには十一歳くらいの男の子が一人で立っていた。
「大会参加者の百瀬光太郎さんですね。一戦お相手できますか?」
そう尋ねる少年の雰囲気は非常に落ち着いていて、物怖じしない感じだった。百瀬は相手の持つオーラの大きさに一瞬戸惑ったが、デッキを取り出す。
「私が行くまで待ちきれなくなった子供がここに来たのだろう。一戦ならば、ここでお相手する」
二人はデッキをシャッフルすると、地面にカードを並べた。

東京ドームの客席は今日も子供達で満員だ。その観客に囲まれてデュエルをするのも、多少慣れてきた。時任はしっかりした足取りで対戦台に向かう。
対戦相手はカンフーをする人が着ているような中国風の服装である。目は線で書いたように細い。
「かっかっか、アナタが時任さんアルか。ワタシは龍大人(ロン・ターレン)。横浜の中華街で店を出しているアルよ」
「はぁ……そうですか……」
語尾に「アル」をつける人物がこの世に存在するとは思えなかった。今、時任の目の前には天然記念物よりも貴重な存在がいる。
「さあ、デュエルするアルよ!ワタシはドラゴン使い!中国四千年の歴史を見せてやるアル!」
「(うわー、うさんくせー)俺だって、今回の切り札はドラゴンだ!行くぞ!」
たくさんのライトが二人を照らし、決勝トーナメント最初の試合が始まった。

次回に続く(横浜の中華街には武器屋があります)

次回予告
文美です。時任さん、遅刻しなかったからっていばりすぎ!そんな男は嫌われますよ!あ、桃太郎さんの対戦も少し気になりますね。メインじゃないから、どうでもいいですけど。次回は『第十八話 猛攻を打ち破れ!』です。

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